永遠の魂

肉体には限りがありますが、魂は存命です。

不思議な体験談。

祖母が亡くなるまでの3日間のことです。

ある日、道を歩いていると、老婆が私をみて微笑みながら歩き去って行きました。翌日、食事をするため、目に止まった古い喫茶店に入りました。そこに1組の老夫婦が座っていました。見ると昨日の老婆です。なんとなしに隣の席に座り、注文をして待っていました。すると俄かに周囲が黄金色になり温かい空気に包まれました。視線を感じて老夫婦を見ると、その老婆が祖母の顔をしていました。目は合わせないようにしていますが、明らかに私を見て微笑んでいます。おじいさんの方は普通にしています。どうやら私と老婆だけが黄金色に包まれているようでした。そしてさらに翌日、スーパーに買い物に行くと、スーパーの前で私の目前にその老婆が現れ、突然微笑みながら花束をくれたのです。とっさに私は「有り難う？！」と花束を受け取り笑顔を返しました。すると老婆は嬉しそうに満面の笑みを浮かべました。私は催眠にかかった時のように、余計なことは何一つ感ぜずに歩き去りましたが、ハッと我に返り振り返った時には、そこにはもう老婆の姿はありませんでした。

そして祖母が亡くなったことを母から知らされました。

あれは祖母が逢いに来てくれたのか、と、不思議な気持ちで花束を見ていました。